蕗ちゃんの道草日記

金属造形の4つのメリットを解説します。

複雑な造形が可能
最大のメリットは、切削や鋳造など従来の加工法では作れなかった複雑な形状を造形できることです。
CAE（Computer Aided Engineering）が進化した結果、人間では考えつかない画期的な形状の設計ができるようになりました。
金属3Dプリンタを使えば、その設計を具現化できます。
なかでも、ラティス構造は金属造形を象徴する形状です。製作物の表面や内部を格子状にできるため、部品の軽量化に大きく寄与します。


試作品製作の時間を短縮できる
金属造形では、金型や木型を作らなくても3Dデータから直接試作品を作れます。
生産が終了して金型がない部品でも、3Dデータを起こせば短時間での再生産が可能です。
試作品に問題が発覚した場合もデータを修正すれば直ちに改良できるため、開発期間を大幅に短縮できます。

コストを削減できる
金属造形の特徴の一つは、一体造形です。一体造形の設計を意識すればネジなどの細かな部品や工具が不要になり、
組み立てや溶接の工程も省けるため、時間と人件費の削減が可能です。部品や工具の在庫管理にかかるコスト削減の効果も見込めます。
材料の無駄が出ない点も魅力です。
ただし、既存の部品を金属造形で作る方法では、コスト面で十分な恩恵を受けられないおそれがあります。


小ロットでの生産が可能
金属造形は、小ロット生産や試作品製作、カスタムメイドに適しています。
3Dデータがあれば、小さいサイズや少ない数の造形物を短時間で製作できるためです。
改良や工程設計、解析もデータ上で完結します。自社で製作する場合ならコストも材料費のみで済みます。
一方、一般的な金属造形サービスを利用する場合は、プリンターの専有時間が長いほど料金が上がるため、注意が必要です。

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