ステッピングモータドライバの電流制御方式

2024年02月29日

ステッピングモータドライバには、主に2つの電流制御方式があります。それぞれの方式について説明します。

定電流制御(Constant Current Control):
定電流制御方式では、ステッピングモータに一定の電流を供給します。この方式では、モータの内部抵抗やインダクタンスの影響を考慮して、電流の変動を制御します。具体的には、モータの各相に対して定電流を流すための電流センシング回路を使用し、フィードバック制御を行います。この方式では、モータの電流を一定に保ちながら、トルクや回転速度を調整することができます。
ステッピングモータドライバの電流制御方式
「写真の由来:Nema 17, 23, 24 ステッピングモータ用デジタルステッピングドライバ 1.0-4.2A 20-50VDC

チョッピング制御(Chopper Control):
チョッピング制御方式では、ステッピングモータにパルス幅変調(PWM)信号を供給し、平均的な電流を制御します。この方式では、電流を一定の時間間隔でオン・オフすることにより、平均的な電流を調整します。モータのコイルに流れる電流は、チョッピング周波数やデューティサイクルによって制御されます。チョッピング制御方式は、高速な応答性と効率的なエネルギー利用を提供します。
ステッピングモータドライバの電流制御方式
「写真の由来:Leadshine デジタルステッピングドライバ DM870 20-80VDC 0.5-7.0A (Nema 23、24、34 ステップモーターに適合)

上記の2つの方式は、ステッピングモータの制御において広く使用されています。どちらの方式を選択するかは、アプリケーションの要件や特性によって異なります。定電流制御は、トルクや回転速度の一定性が求められる場合に適しています。一方、チョッピング制御は、高速な応答性やエネルギー効率を重視する場合に有効です。



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